スポーツベッティングの肝|ブックメーカーの還元率について徹底解説

ギャンブルにおいて忘れてはいけない還元率とブックメーカーの関係

ギャンブルにおける還元率とは何か|控除率との違い

スポーツベッティングを行うブックメーカーも一種のギャンブルであり、ギャンブルである以上は還元率の概念が存在します。還元率とは、ある一定の金額を賭けた場合に、平均してどれくらいの金額が払い戻されるかの期待値のことです。良く似た概念に控除率がありますが、控除率とはブックメーカー側が自分の取り分として差し引く割合のことを指します。この説明からも分かるように、賭け金から胴元が控除した残りの部分がプレイヤーに払い戻される訳で、両者は表裏一体というか、足せば必ず100%になる関係にあるわけです。

還元率と勝率とは厳密に異なる意味を持ちます。いくら、あるブックメーカーでのスポーツベッティングの勝率が高かったとしても、オッズの低い、当たりやすいものばかりに賭けていた結果なのであれば得られる利益は大したことがない場合もあるでしょう。一方で、たとえ1勝9敗の成績であってもその1勝で大穴を当てれば、トータルでの収支は大きなプラスになることもあるわけです。

公営ギャンブルやカジノゲームの還元率はどの程度?

ブックメーカーのスポーツベッティングと比較するために、公営ギャンブルの還元率など他のゲームをちょっと見てみましょう。少しでも経験のある人であればむしろ肌で感じていることかもしれませんが、日本の公営ギャンブルでは、だいたい75%から80%程度の数字になっています。残りは運営者側の取り分であったり、競馬なら賭けをした人ではなくて勝った馬の馬主に対する賞金に当てられたりしているわけです。

これと比較するとランドカジノの還元率は驚くほど高く、約90%から95%くらいにはなります。これはカジノの運営管理にかかる最低限の費用以外は全てプレイヤーに還元しているためです。さらに、オンラインカジノゲームごとの還元率を見てみると、実に98%とか99%になるようなものもあります。オンラインカジノの場合は、施設や設備が限定的で済みますし、人件費も抑制できますから、ランドカジノと比較してもさらに控除率が低く、その分だけプレイヤーに還元できるのです。

ギャンブルでプレイヤーが高確率で負けてしまう理由|還元率と大数の法則

ブックメーカーに限りませんが、ギャンブルをすると全体的に見ると勝つ人よりも負ける人が多いのは事実です。これはちょっと考えれば当たり前のことで、ブックメーカーなどギャンブルの胴元がそれで経営として成り立っており、利益を得て事業として運営できている以上は、その利益はプレイヤーの賭け金以外に原資はあり得ないと気づけば分かります。簡単に言えば、プレイヤーの賭け金の一部を原資として彼らの給料その他が賄われているということです。

還元率が100%以下のゲームはプレイヤーに不利だということですが、では100%以上のゲームはあり得るのかと言えば、客寄せなど一時的なキャンペーン等では可能性はあっても、長期的、継続的にそのような状況が生じることは基本的にありません。それでは胴元は損をすることになり、やっていられない状態になるからです。大数の法則で長期的に見ると絶対に損をするということは頭に入れておいたほうが良いでしょう。

スポーツベッティングの還元率はどのくらい?他のギャンブルに比べて高いのか

ではスポーツベッティングのブックメーカーではどれくらいの数字になっているのでしょうか。他のギャンブルに比べて高いのか低いのか気になるところです。ブックメーカーではオッズを明示していますが、オッズごとに還元率は異なるのですが平均して95%前後というのがその答えになるでしょう。カジノやゲームの種類によっても数字は変わってくるのと同様に、同じ試合でもブックメーカーによって還元率が異なることはごく当たり前ですし、同じブックメーカーであってもベットのタイミングによっても異なることがあります。

また、賭けの種類によっても異なる場合もあるでしょう。つまり決して一律のものではありません。しかしながら平均して95%前後の数値であれば、オンラインカジノには及ばないものの相当に高いことは間違いありません。少なくとも競馬や競艇など、日本の公営競技に賭けをし続けるよりは、プレイヤーにとって有利なことは数字の上からも明らかです。

スポーツベッティングとカジノゲームの還元率の違いとは

数字的には似たようなものを示しているスポーツベッティングとカジノゲームの還元率ですが、細かく見ていくと両者には性質の違いがあります。カジノゲームは基本的に還元率はほぼ固定されたものであり、同じゲームを同じルールでやっている限りは変動するようなことは普通ありません。ですが、スポーツベッティングはブックメーカーやタイミングによって還元率が変動することが特徴です。

そのためスポーツベッティングでは必ずしも高い還元率のものに賭ける必要はないと言え、それよりは自分にとって有利なオッズを出してくれているブックメーカーに賭けたほうが長い目で見るとプラスの結果を得られることも多いでしょう。何が言いたいのかというと、全体的な還元率よりも個々のオッズや倍率をしっかり分析し、本当は高い勝ち目を持っているので低めの倍率しかつかないはずのチームに高い倍率をつけているブックメーカーを探すなど、最終的には分析をしっかり行って、倍率の高いブックメーカーなどに賭けることが重要なわけです。